
枢機卿ジャン・ロラン寄進のキリスト降誕

右側で祈る寄進者は、そのうしろ、小屋の入口に掛けられた枢機卿の帽子と紋章、画面上部の左右のアーチ形の部分の標語「TIME DEUM(神を畏れよ)」から1449年に枢機卿となったオータン司教ジャン・ロラン(1408〜83)とされる。ブルゴーニュ公国の宰相ニコラ・ロランの息子で、1436年以降、終生オータン司教を勤めた。
聖母マリア、羊飼いたちの描き方にヒューホ・ファン・デル・フースの「ポルティナーリ祭壇画」からの影響が見られ、ムーランの画家の初期の作品とされている。
聖母マリア、羊飼いたちの描き方にヒューホ・ファン・デル・フースの「ポルティナーリ祭壇画」からの影響が見られ、ムーランの画家の初期の作品とされている。
ムーランの画家を「ドイツ出身の高名な画家ジャン・エイ」とする説が有力になっている。
世界美術大全集10 ゴシック2 1480年代
枢機卿ジャン・ロラン寄進のキリスト降誕
ムーランの画家(ジャン・エイ?)
1480年頃 板 55×71cm
フランス オータン ロラン美術館
世界美術大全集10 ゴシック2 1480年代
ムーランの画家(ジャン・エイ?)
1480年頃 板 55×71cm
フランス オータン ロラン美術館